1999年(平成11年)8月21日(土曜日)
読売新聞「気流」欄(小林が打ち直し、筆者をイニシャルに直した)
一人より学校の方が楽しい
中学生 Y.M(浦和市)
 
 毎年八月になると、早く学校に行きたくてたまらなくなる。
 夏休みに入ったばかりのときはうきうきしていたけれど、だんだん毎日が繰り返し繰り返しという感じになってきて、うんざりしてくる。そう考えると、何気なく通っていた学校だけど、とても楽しくていいところだと思う。あきずに学校に毎日毎日行っていたのは、やっぱり、いつも違ったおもしろいことが起きるからだと思う。友達とけんかするのも、先生にしかられるのも、あとになっていい思い出になるのだと思う。
 最近、小中学生の不登校が多くなってきている。
 どんな事情があるか分からないのであまり軽く言わないほうがいいのかもしれないが、あえて一言だけ言わせてもらう。
 学校に来るべきだ。嫌だと思うことがある学校でも、独りぼっちの家よりはいくらかマシだと思う。
 イヤイヤでも学校へ通っていたら少しぐらい学校のいいところがわかってくる。そうしたら、だんだん学校が好きでたまらなくなってくると思う。
 
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